
私は30年間大工として現場で働き、その後8年間建築会社(工務店)で家づくりを請け負ってきました。現場経験は長く、現場のことは把握していますが、会社経営と現場での家づくりとは相反するところがあります。
約8年間、経営者の立場から施主様の住まいづくりをサポートしてきましたが、やはり経営者となると、会社の利益を優先させなければなりません。
それはそれで、会社経営をする以上当然のことでもあります。口では「施主様の立場で施主様の利益を第一に考えた住まいづくりを」と言っているのですが、「建築会社の経営者の立場で本当に施主様の立場に立ったサポートができるのか?」という疑問が出てきたのです。
たとえば、「この施主様にはこの材料やこの工法、この金額で家を建てるのが最適だ」と思っているのに、会社の利益を考えたら「この工法で、この材料をすすめれば利益が多くなる」なんて考えることもあるのです。
施主様のご満足のためにサポートするのが私の会社の役割なのに、これでは普通の建築会社や工務店、ハウスメーカーとなんら変わりはありませんでした。

確かに建築会社や工務店を経営したほうが利益率は高いですし、やり方によっては儲かります。何千万円というのが当たり前な家づくりは、個人が買う商品としてはこの世で一番高いものですから、方法を誤らなければ儲からないわけがないのです。有名大手ハウスメーカーが上場を維持でき、そして黒字決算を続けているのが何よりの証拠でしょう。
ですが、綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、儲けることは私の生きがいではないのです。儲かっても楽しくないのです。確かに若いころは金儲けをしたいなどと思っていました。しかし、この年(53歳)になると、お金より生きがいややりがい、楽しんで仕事をして、自分の経験や技術が人の役に立つことのほうが嬉しいんです。
そして、このような仕事は、純粋にサポートする立場でないとできないのです。建築会社や工務店を経営しながらでは無理があるのです。

このような考えから建築会社をたたみ、施主様の立場に立って住まいづくりを純粋にサポートすることにしました。
現在は、施主様の要望を元に、プロデューサーのような立場で建築家や工務店をコーディネートし、進捗管理・設計監理・予算管理・工事監理・アフターメンテナンスなど、全般にわたって家づくりをサポートしています。
施主様には絶対に失敗してほしくないし、後悔はさせたくない。
この想いを胸に、住まいづくりをサポートさせていただきます。
建築サポート代表 高井 弘一郎
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